ご来院の方へ プレコンセプションケア・妊活サポート外来

これから妊娠を考えている方とそのご家族へ
〜安心して赤ちゃんを迎えるために〜

妊活のアドバイスを含めたプレコンセプションケア・妊活サポート外来を行っています。
妊娠前に知っておくべきワクチンや感染症の情報、自身の栄養や血圧・体重・生活習慣管理に関する確かな情報提供を行っていきます。
健康診断や人間ドックなどで1年以内に行った検査(貧血・糖尿病・感染症検査を含む)などは重複しないように、検査項目から除外し患者様に必要な情報のみを最適化できるように努めていきます。

初診の際は、直近の健康診断結果・母子手帳・ワクチン手帳などご持参ください。

【赤ちゃんを守るワクチン】妊娠を考えている方・不妊治療中の方のワクチン接種(VPD)のこと 当院のデータを用いて「プレコンセプションケア」についてわかりやすく解説しました/赤ちゃんが欲しい 妊活スタートBOOK(主婦の友社)

女性の検査

超音波検査、検査や卵巣予備能を確認するAMH 検査、卵子の状態に関係し、妊娠率にも影響するといわれるビタミンD、葉酸が十分に体の中にとり入れられ、働いているかどうかの目安になるホモシステイン、甲状腺の異常がないか、クラミジアなどの性感染症がないかなどを調べます。 ブライダルチェックとしてもご利用いただけます。

男性の検査

女性同様の性感染症、精液検査、亜鉛濃度、精液中の酸化ストレスや精子のDNA 損傷の有無などを調べます。

産婦人科と泌尿器科両方の生殖医療専門医が結果をみて、責任をもってアドバイス。ふたりのからだがをしっかり調べることができます。

プレコンセプション・妊活サポート外来日時

毎週 月・火・木曜日 10:00/11:00/14:00

毎月 第2土曜日 11:00/14:00

  • 検査の結果のご説明は2-3週間後の同じ日時になります。
ご予約方法 「プレコンセプション・妊活サポート外来希望」とお電話でご予約下さい
費用について

女性:基本プラン 約32,000円(税抜)
男性:基本プラン 約24,000円(税抜)

  • 価格はおおよその目安です。基本プランには、必須検査項目+一部オプション検査も含まれるので、問診をしながらご説明後に検査内容が確定します。
  • 約1年以内の人間ドック、健康診断、ワクチン接種歴を示す母子手帳などの証明書を持参していただければ、重複する検査は省略致します。

プレコンセプションケア・妊活サポート外来予約

043-296-4103
※お電話でのお問い合せ
8:30~17:30(月~金)/8:00~17:00(土)
※検診日時:毎週 月・火・木曜日 10:00/11:00/14:00

女性の検査項目

AMH(抗ミューラー管ホルモン)

AMHは卵巣内にあとどれくらい卵が残っているかを推測する目安となります。若くても卵巣年齢の高い人もいるため、妊娠を急いだ方がよいか判断する目安となります。

AMHについて(当院のデータをふまえて)
卵巣予備能検査と解釈のアメリカ生殖医学会の見解(その1)
卵巣予備能検査と解釈のアメリカ生殖医学会の見解(その2)
卵巣予備能(AFC、AMH)のメリット・デメリット
AMHが変動する年齢以外の因子は?
日本人女性の年齢とAMHレベルの相関(論文紹介)
私はpoor / normal /high responder どこに当てはまるの?
社会的卵子凍結の成功予測因子は?(論文紹介)
社会的卵子凍結のSWOT分析(論文紹介)

ビタミンD

ビタミンDは妊娠・流産・妊娠中の合併症と関連するとされています。食べ物からの摂取だけではなく日光に当たることによって肌で生成されますが現代人は不足しがちです。不足している方は、サプリメントでの補充などをお勧めします。ホモシステインは悪玉のアミノ酸で、母体や胎児に良くない影響があるといわれています。葉酸やビタミンB群、ビタミンDが体の中に十分でないとホモシステイン値は高くなる傾向があります。不足している場合は葉酸マルチビタミンサプリメントでの補充をお勧めします。

ビタミンDについて(当院のデータをふまえて)
ビタミンD欠乏は流産リスクを上昇させる(論文紹介)
ビタミンD高用量摂取は体外受精成績が改善する?(論文紹介)
ホモシステインとビタミンDの関連(論文紹介)
日本人女性によるMTHFR遺伝子型別のマルチビタミンの有用性(論文紹介)
MTHFR遺伝子多型の不妊・不育症患者での割合(論文紹介)

性器クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチスという病原体で起こる日本で最も多い性行為感染症です。感染しても多くの場合は(女性の約75%、男性の約50%)症状をないために、知らないうちに感染し、また広げている可能性があります。症状は出る場合でも、男性で排尿時痛や尿道分泌物の増加、女性では膣分泌物の増加や排尿時痛など他の病気でも見られる症状が多いようです。
女性では子宮の出入口(頚管)と卵管に炎症が起こり、未治療のままでは周囲に波及して慢性の炎症(骨盤腹膜炎、未治療の40%)による下腹痛の原因となります。また卵管の腫大や卵管周囲の癒着が起こることから精子と卵子の出会いが妨げられて不妊症の原因となります。さらには、子宮外妊娠の原因になる他に、未治療のまま分娩した場合には、産道で新生児が感染を受けて肺炎や結膜炎を起こすことが知られています。

子宮卵管造影検査の異常率について(当院の成績)

甲状腺機能

甲状腺機能は妊娠・出産と影響することがわかっています。甲状腺機能低下症・亢進症ともに排卵障害・無月経を起こすこともありますが、重症でない限りは影響をあたえないことが一般的です。
甲状腺機能低下症に対して妊娠率を低下させ、流産率が上昇するという報告がありますので、一定の基準を満たした場合は無症状でも甲状腺ホルモン補充を行うことをお勧めします。甲状腺機能亢進症のバセドウ病は流産、早産、妊娠高血圧症候群と関連したり、胎児甲状腺機能亢進症を起こしたりします。バセドウ病と診断された場合は、主に薬物療法により甲状腺機能がコントロールされて妊娠許可が内科の先生からおりてから妊活を始めます。

甲状腺機能亢進・低下症は月経異常をおこすの?(論文紹介)
妊娠を考えている女性の甲状腺機能低下について

男性の検査項目

不妊症の原因を調べていくと男性側にも異常がみつかることが30-50%程度あるとされています。当院では、通常の精液検査(精液量・精子数・運動率)に加え、精子DNA断片化率・精液の酸化ストレスを評価しています。血液検査にて亜鉛濃度や血糖を測定しています。
また、問診にて男性の妊孕能に関連がある生活習慣や薬剤について伺っています。

1.精液検査

男性の妊孕能(妊娠のしやすさ)を判断するために行います。最も重要な検査です。
検査前の禁欲期間は一般的に2-7日と言われていますが、当院では2-3日の禁欲期間での検査をお願いしています。提出して頂いた精液を顕微鏡で観察して、精液の量、精子の数(濃度)、精子の運動率などを測定します。基準値は世界保健機構(WHO 第6版、2021年)を採用してきます。基準値は自然妊娠した方の値を元に作成されています。あくまでも参考値であり基準値を下回ったら子供ができないというわけではありません。一方、基準値内でも必ず妊娠するというわけでもありません。

2.精子DNA断片化テスト(Halosperm、ハロスパーム)

精子は遺伝情報をDNAという物質で持っています。精子のDNAが損傷を受けて壊れている(断片化している)場合があります。
精子DNA断片化テストでは、精液検査で採取した精子に特殊な処理を行うことにより精子DNAが損傷を受けているかどうかを評価します。
精子DNA断片化率(Sperm DNA Fragmentation index, DFI:DNAが損傷を受けている精子の割合)は健常人では7-8%と言われていて、高い人(DFIが30%以上)では人工授精・体外受精で妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりすることと関連するとされています。

精子DNAダメージは精液検査のどの項目と一致するの?(論文紹介)
精子DNA損傷検査法ハロースパームの紹介
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3.精液酸化ストレステスト(MiOXSYS)

酸化ストレスは、男性不妊症の最も重要な原因の一つです。原因不明の精子形成障害や精索静脈瘤、さまざまな要因で精液中の酸化ストレスが上昇すると言われています。精液検査で採取した精液を用いて行います。酸化ストレスが高い場合は、抗酸化剤のサプリメントをお奨めしています。
(注意)精液の状態により、精子DNA断片化テスト・精液酸化ストレステストは行えないことがあります。

精液の酸化ストレスの位置付け(WHO精液検査マニュアル第6版)

4.亜鉛濃度

亜鉛は人間にとって必要不可欠な要素です。不足すると、精子形成や男性ホルモン産生も低下する可能性があります。また、亜鉛は抗酸化作用も有しており、不足すると酸化ストレスが増加する可能性があります。血液検査にて亜鉛濃度を測定できます。不足の場合はサプリメントなどでの補充をお奨めできます。
魚介類、赤身の肉、卵、マメ類、ナッツ類、牡蠣、高野豆腐などに多く含まれています。最近は、妊活としてご自身の判断ですでに亜鉛サプリメントを開始している方も少なくありませんが、過剰摂取も良くありませんので、プレコンで確認しましょう。

5.血糖検査

糖尿病の検査です。血糖が高くなり、糖尿病になってもなかなか自覚症状が出ません。気がついたときには進行していることもあります。糖尿病では神経障害や血管の障害により、勃起不全や、射精障害をきたす場合があります。プレコンにて再確認しましょう。

6.生活習慣、薬剤

男性不妊症と関連すると考えられる生活習慣があり、気をつける必要があります。
特にタバコや陰嚢の温度をあげる習慣はすぐに改善しましょう。

  • タバコ
  • 過度のアルコール摂取、不適切なドラッグ服用
  • サウナ、長風呂
  • ブリーフ、ビキニ(密着した下着)
  • ラップトップパソコンの膝の上での使用
  • 長時間の自転車、バイク
  • 不規則な生活、睡眠不足
  • AGA治療薬(男性ホルモンの働きを抑える作用のある男性型脱毛症治療薬)
  • 放射線暴露
  • 性交渉の回数が少ない(長い禁欲期間)
  • 亜鉛摂取不足
  • 肥満

プレコンセプションケア(男性)

プレコンセプションケアでのアドバイスは効果あるの?(論文紹介)

喫煙

精子に対するニコチンの影響(論文紹介)

肥満

肥満は女性だけの問題じゃなく夫婦で向き合おう
肥満と不妊(ASRM 専門家委員会2021年)
睡眠と精液検査①(論文紹介)
睡眠と精液検査②(論文紹介)
睡眠と精液検査③(論文紹介)

睡眠

男性の睡眠時間の妊娠のしやすさ(論文紹介)
睡眠時無呼吸症候群は男性不妊症になりやすい(論文紹介)

AGA治療薬と精液所見

男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?その1(論文紹介)
AGA治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?その2(論文紹介)
AGA治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?その3(論文紹介)

精神神経疾患治療薬

SNRIと男性不妊(論文紹介)
SSRIと男性不妊(論文紹介)
抗うつ薬と精子への影響(ヒト・動物実験含めて)

プレ コンセプションケアとは

「プレ(pre)」=前
「コンセプション(Conception)」=受胎。新しい命を授かること。

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠に備え、あらかじめ自分の体の状態を知り、妊娠したいと思ったタイミングでスムーズに妊娠し、元気な赤ちゃんを産み、その子が病気なく健康に発育することを目指して、妊娠前から生活や健康に向き合い、妊娠しやすい体づくり、安全な妊娠・出産へ向けて身体を整え、自己管理することを言います。
プレコンセプションケアは、あなただけでなくパートナーも含むため、カップルで取り組むことが重要です。

「産婦人科はなんとなく行きにくい」という声をよく聞きます。婦人科検診は一度も受けたことがないという方も珍しくありません。毎月きちんと生理があると安心してしまいがちですが、生理があっても排卵していない場合もあります。結婚し、そろそろ子供が欲しいと思ってから初めて検査を受けて、妊娠しづらいことがわかるケースはとても多いのです。
初産の平均年齢が30歳を超え、高齢妊娠も増えている現代において、妊娠へ向けた体作りを早くから始めておくことは、いつかママになる貴女にとって、そして未来の赤ちゃんにとって、とても意味のあることなのです。

当院のプレコンセプションケア・妊活サポート外来では、子宮や卵巣のチェックをはじめ、妊娠・出産に関わるあらゆる項目をチェックします。また不妊の原因の約半数は男性にもあると言われており、パートナーとなる男性のプレコンセプションケア健診も行っています。
「自分は大丈夫!」と思っていても、意外な結果に驚くことになるかもしれませんが、治療できるものも多いのです。

大切なのは早い段階でまず知ること。
正しいプレコンセプションケアを行えば、誰でも妊娠・出産が可能です。
仕事のキャリアアップや、妊娠・出産・育児と仕事の両立など、長期スパンで人生設計を考えたとき、妊娠したいタイミングは一人一人違うでしょう。今すぐ妊娠したい人も、いつかは妊娠したい人も、その時になって慌てないよう、今すぐプレコンセプションケアを始めましょう。

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