女性年齢と受精率の関係(亀田IVFクリニック幕張:-2021/12)

患者様から採卵後に「効率がよい治療法を提案してください」と言われることが多々あります。もちろん、体外受精は妊娠できる卵子と精子がいらっしゃる方の妊娠率を最大化するための医療ですが、不必要な医療介入をする必要はないかと思っています。その一つが顕微授精です。高齢だから、卵子の数が少ないからという理由だけで顕微授精の適用はありません。
異常受精の割合もビッグデータとしてみていくと3PN率が軽度上昇するとも報告もないわけでもありませんが、当院の最終診療成績に影響を与えるほどではありません。効率化を求めるとした場合、受精方法よりは、どのステージ(初期分割期胚か胚盤胞期胚)かを重視したほうが良いかと感じています。

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当院の媒精基準について(2021年5月現在:培養室の観点から)
当院の媒精基準について(2021年5月現在:医師の観点から)

文責:川井清考(院長)

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