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2024年1月31日に、当院ホライゾンホールにて、千葉県立保健医療大学健康科学部看護学科の雨宮有子先生をお招きして、「ケアの意味をみつめる事例研究」の講演会を開催しました。
「ケアの意味をみつめる事例研究」は、東京大学の山本則子先生を中心に、雨宮先生も当初から検討メンバーとして事例研究の推進に従事しておられます。事例の持つ力に着眼し,可視化しにくい実践知を伝播・共有可能にすることを目的とし、自由に探索的に,なるべく「これまでのやり方」や「研究のあるべき姿」だけにとらわれないように開発された実践者の事例研究であり、 2022年6月「看護研究」雑誌にも特集が組まれ掲載されております。ぜひご覧いただければと思います。
講演会には、15名の看護師、教員の方が参加し、グループに分かれて、ケアの意味をみつめる事例研究の手法の演習を行いました。事例の看護師の実践にキャッチコピーを付ける、メタファー化の演習では実践を「カレーライス」に例え、具材を知る、コツコツ煮込む、皆が笑顔でハッピー、また「人生の航海」に例え、霧の模索、私はあなたの灯台、港まで伴走など、自由に発想豊かな言葉を見つけることができました。
参加者の声
- 事例研究の方法を学ぶことが出来たので、事例研究というものが少し身近に感じられました。事例を時系列で読み解いていくこと、メタファーを使用して誰もが「そうだね」とくるキャッチフレーズを付けたことより、事例についての詳細理解と、全体理解を深めることができました。気づきやメンバーとの共感が多く、「いいね」とほめあう経験がとても楽しかったです。
- 今回は、事例で実際の分析手法を体験する研修であったので、わかり易かったです。自分が行っている直感的な判断やコミュニケーションの中で患者様の考え方や生活状況など把握する目的でやっていることの意図について問われ語りの中で、見つけ真意が探索できること。それを言語化していくことでその自分のケアの意味を見つけていくことであるとわかりました。
亀田総合病院等臨床看護教育研究センター