診療科・部門紹介 心療内科・精神科

診療内容

うつ病など気分障害圏の疾患、パニック障害などの神経症性障害、統合失調症などの精神病性障害など精神疾患一般を対象にしています。アルコール依存などの薬物依存も診療対象としていますが、依存症治療プログラムに基づく専門治療は行っておりません。また近年児童精神科領域の疾患への対応を迫られるケースが増えておりますが、当科では臨床心理士との連携体制を強化しており、可能な限り診療に当たろうと思っております。またご本人が種々の理由でいらっしゃれずご家族だけの場合でもご相談をお受けいたしますのでお気軽にいらしてください。

当科では、臨床心理室の診療体制の強化を重要課題の一つにしてきましたが、従来のスタッフに加え常勤の心理士が勤務するようになったため、カウンセリングなどの業務に応じられる体制が大幅に強化されてきました。小児科からの要請もあわせ、今後患者さまのご要望に応えられるよう努力を重ねたいと思っております。

その他の重要な仕事として病棟で生じる様々な精神科的問題に関してのコンサルテーション活動があります。身体的治療を受ける過程で生じる精神症状は数多くあり、我々が関わることで問題が軽減するケースは少なくありません。当院のように総合病院として活発な医療活動を展開している場合には特にその傾向が著しいのです。患者さまのご家族にもその事をご理解していただき、気軽に担当医や病棟スタッフにご相談いただければと思っております。

当科の診療体制の特徴の一つとして再診の方とは別枠で初診枠を設定していることがあります。初めていらっしゃる方の丁寧な診察を可能にするためのものですが、再診の方の待ち時間を減らすためにもご協力をお願いいたします。仮に初診枠が埋まっている場合でも症状が緊急性を持つ場合には事情に応じて迅速に対応いたしますのでその旨お伝えいただければと思っております。

私共心療内科・精神科では、総合病院の内外で治療の必要性のある精神障害者を円滑に受け入れていくシステムを構築するためには、その問題性を自覚している、精神科医、精神障害に対して十分な知識を有する看護師、臨床心理技術者、精神保健福祉士など多職種からなるチーム(精神科コンサルテーション・リエゾンチーム、以下精神科CLTと呼ぶ)による活動の確立と機動的運用が喫緊の課題と考え、精神科CLTの活動を積極的に行ってまいりました。この度、平成24年度の厚生労働省の補助金を得て、同様にこの部門での豊富な経験を持つ神戸市立医療センター西市民病院精神・神経科の協力のもと、精神科リエゾンチーム活動ガイドライン試案(PDF形式)を作成致しました。ごらん頂ければ幸いです。

心療内科・精神科 小石川比良来

診療関連トピックス

対象疾患

うつ病などの気分障害、パニック症候群などの神経症性障害、統合失調症などの精神病性障害、摂食障害、器質・症状性精神障害、アルツハイマー病などの認知症、睡眠障害、心身症、人格障害

診療実績

外来延べ患者数 20,238名
入院延べ患者数   6,497名
 (2022年度実績)
疾患別症例数(2022年度・2023年度)
  2022年度 2023年度
アルツハイマー<Alzheimer>病の認知症 1 1
他に分類されるその他の疾患の認知症 5 5
詳細不明の認知症 1 0
脳の損傷及び機能不全並びに身体疾患によるその他の精神障害 4 2
詳細不明の器質性又は症状性精神障害 0 1
アルコール使用<飲酒>による精神及び行動の障害 1 2
カフェインを含むその他の精神刺激薬使用による精神及び行動の障害 1 0
統合失調症 41 33
持続性妄想性障害 5 1
統合失調感情障害 4 4
双極性感情障害<躁うつ病> 31 39
うつ病エピソード 23 19
反復性うつ病性障害 4 5
持続性気分[感情]障害 5 3
その他の不安障害 4 2
強迫性障害<強迫神経症> 0 1
重度ストレスへの反応及び適応障害 2 0
解離性[転換性]障害 5 1
身体表現性障害 6 3
摂食障害 7 4
産じょく<褥>に関連した精神及び行動の障害,他に分類されないもの 1 1
軽度知的障害<精神遅滞> 0 1
重度知的障害<精神遅滞> 1 0
詳細不明の知的障害<精神遅滞> 1 0
広汎性発達障害 1 3
その他 1 2
合計 155 133

担当医表

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スタッフ紹介

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