新型コロナウイルスワクチンを接種されていない妊婦のみなさまへの接種の推奨〜第7波流行をうけて〜

新型コロナウイルス感染の第 7 波は過去にない勢いと規模で拡大し、当院のある千葉県でも感染者が急増していることから、再び患者様からのお問合せが増えて参りました。
妊活中の方、妊娠中の方は特に不安を抱えておられることと思います。
妊娠中の方は、時期を問わずワクチンを接種することが推奨されていますが、このたび、日本産科婦人科学会、新型コロナウイルス感染対策委員会より、改めて以下のレターが発進されましたので抜粋してご紹介します(参考文献含めた全文はPDFご参照ください)。


新型コロナウイルスワクチンをまだ接種されていない妊婦のみなさまへ
~第 7 波をうけての再度のお願い~
新型コロナウイルスワクチン(メッセンジャーRNA ワクチン)については、妊婦さんへの投与に関する調査結果が数多く示されており、ワクチンの安全性と、ワクチンによるご本人と赤ちゃんの生命を守るための感染予防の重要性が示されています。
① 現在妊娠中の方のなかには、ワクチンの接種機会を逃され、一度も接種を受けないまま妊娠された方
まだ新型コロナウイルスワクチンを接種されたことがない妊婦さんは、ぜひ 1 回目接種からご検討ください。
② 2 回接種を終えているが、3 回目接種をお済ませいただいていない方
3 回目接種は自治体ですべての妊婦さんが接種できるようになっています。ぜひ 3 回目の追加接種をご検討ください。(3 回目の接種率は全国的に 6 割程度にとどまっております)
③ 3 回接種を終えている方
4 回目接種については、自治体によって対応が異なっています。お住まいの自治体や産科担当医にお問合せ、ご相談ください。


妊婦が感染する場合の約8割は、夫やパートナーからの感染であることからも、各自治体でも妊婦とそのパートナーが安心して接種を受けられる体制を整えられています。
妊娠中に感染して重症化するリスクや妊娠合併症のリスクも含め、ご夫婦でもよくご相談いただきご自身の新型コロナワクチン接種をについてご検討いただきたいと思います。
過去の関連ブログ:
新型コロナワクチン接種 妊娠中、妊娠を希望する人も受けることを推奨します
妊娠初期を含めた新型コロナウイルスワクチンの推奨(CDC update 2021年8月現在)
アメリカ・イギリス産婦人科学会の新型コロナワクチンに対する動向
新型コロナワクチンが女性に不妊症を引き起こすという風評被害(論文紹介)
不妊治療・妊娠のため新型コロナワクチン接種を止めるべきか(2021/7/15更新)
新型コロナウイルス(mRNA)ワクチンの妊娠時の効果(論文紹介)
妊娠中に新型コロナウイルスワクチン接種を推奨する根拠≪授乳について≫

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&Aより
私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか

文責:石川恵(事務長)

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