集中治療科 ACGME International(以下ACGME-I)プログラム認証を取得しました
―日本初の集中治療プログラム認証―
このたび当院の集中治療科が、2026年2月にACGME-Iのプログラム認証を取得しました。集中治療分野の研修プログラムとして、日本で初めてのACGME-I認証取得となります。
ACGME-Iは、米国の卒後医学教育認証機関であるACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education)の国際部門であり、医師研修プログラムを国際基準に基づき評価・認証する第三者機関です。米国で確立された卒後医学教育のモデルを基盤に、教育の質、指導体制、研修環境などについて厳格な審査を行い、国際水準の医師養成プログラムの質向上を推進しています。
集中治療科 林淑朗主任部長コメント
このたび、亀田総合病院集中治療専門医養成プログラムが、2026年2月にACGME-Iの認証を取得いたしました。これは、集中治療プログラム(Critical Care Medicine Fellowship Program)として日本初のACGME-I認証取得であり、大変光栄に存じます。
今回の認証は、当院がこれまで継続して培ってきた卒後医学教育の質向上の取り組みの中に位置づけられるものです。亀田総合病院では、これに先立つ2025年7月に、総合内科プログラムおよび麻酔科プログラムが本邦初となるACGME-Iプログラム認証を取得しており、日本におけるACGME-I認証の先駆者として、各専門領域の研修プログラムを国際水準で客観的に検証し、継続的に改善する取り組みを進めてまいりました。
亀田総合病院集中治療プログラムは、私が着任した2013年以降、集中治療科が主体的にICU運営を担うclosed ICU体制のもとで重症患者診療に取り組んできた実績を基盤としています。重症患者を地域の基幹病院ICUに集約し、集中治療専門医を中心とする専門チームが診療を担う体制は、重症患者管理の質と安全性を高めるうえで重要であり、国際的にも主流です。こうした診療体制のもとで、集中治療フェローが十分な症例経験を積み、重症患者管理、患者安全、多職種連携、チーム医療を体系的に学ぶことができる教育環境を整えてまいりました。重症患者診療の最前線で培ってきた臨床経験に加え、教育、研究活動、労務環境改善の蓄積が、本プログラムの質を支えております。
本プログラムがACGME-I認証を目指したのは、臨床、教育、研究活動、そして勤務環境整備の全てにおいて卓越した専門医養成プログラムであり続けるためには、自己評価のみに満足して安住することなく、第三者の視点から継続的に検証を受け、改善を重ねていく仕組みが不可欠であると考えたからです。国民が期待する水準の重症患者管理と安全性を将来にわたって担保するためには、それを支える質の高い専門医養成が欠かせません。第三者による評価を真摯に受け止め、そのフィードバックを着実に改善につなげることによってこそ、国際水準の質の高い研修プログラムは維持できると確信しております。
今回の認証はゴールではなく、さらなる質向上に向けた新たな出発点にほかなりません。今後も国際水準に照らして研修の質を高め、次世代の集中治療を担う人材を育成するとともに、患者さまにより安全で質の高い集中治療を提供できる体制の強化に努めてまいります。