お知らせ 救急医療週間 特集

救命救急センター長
不動寺 純明
「救急の日」の9月9日を含む9月8日~14日は「救急医療週間」です。2023年度の救命救急センターの診療実績について、救命救急センター長の不動寺純明医師に聞きました。

2023年度救命救急センター実績

人数・件数(前年度)
救急受診者 24,273人(22,260人)
救急車搬送 4,521件(4,430件)
ドクターヘリ等のヘリ搬送 98件(75件)
救急車不応需率 362件 7.4%(521件 10.5%)

今一度、災害対策の確認を!!

2024年は元旦の能登半島地震から始まり、その後全国で震度5を超える地震が複数回発生しています。また、8月には宮崎で南海トラフ地震と関連があるかもしれないマグニチュード7.1の地震がありました。
地震大国「日本」とはいえ震度5を超えると家具などが倒れ、震度6を超えると建物が倒壊するおそれもあります。海底で地震が発生すると津波が発生します。
もしかしたら今後巨大地震が発生するかもしれません。

災害対策できていますか?

1:家具類の転倒・落下・移動防止対策
2:数日分の飲料水・非常食の準備
3:非常用持ち出しバックの準備
4:避難場所や避難経路の確認 など
※ 海岸付近にいる方は、大きな地震が発生したら高台への避難を優先してください。

災害は起きないことが望ましいですが、能登半島を180度回転させると地形が南房総にそっくりです。津波の被害や道路が寸断する可能性があります。電気、水道などライフラインの復旧も早いとは言えません。まずは備えましょう。

観光客数も救急患者数もコロナ前に戻りましたが、その中でも新型コロナウイルス感染症の流行は1・2月、7・8月に定期的に起こっています。特に高齢者は感染すると重症化することがあります。まだまだ甘く見ることはできません。
全国的に救急患者が増加している一方で、救急医療に対応する病院は減少しています。かかりつけでなければ救急外来を受診できない、夜間や休日は専門医がいないから受診できない、救急車を呼んでも受け入れてもらえる病院がないという状態が普通になってきています。現在、当救命救急センターでは医師および看護師が少ない状態で運営していますが、南房総または千葉県の砦としてできるだけの要望に応えるよう努力しています。診療前に看護師によるトリアージ(緊急度や重症度の選別)を行い、治療優先度の高い患者さまから診療しています。そのため待ち時間が長くなったり、診察の順序が前後することがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。

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