ニュース
6月10日(月)、広島都市圏の病院の再編・統合を進める湯﨑英彦広島県知事一行が当院を視察。少子高齢化が進むなかどのように地域医療を維持していくのか、幅広くディスカッションを交わしました。
医師の不足や偏在、救急医療体制などの医療課題を抱える広島県では、医療資源の集約と症例の集積を目的に、県立広島病院、JR 広島病院、中電病院、広島がん高精度放射線治療センターの4施設を統合し、2030年に1,000床規模の新しい拠点病院を整備する構想が進められています。新病院では救急医療、がん医療、小児医療、災害医療といった高度医療の充実をめざすと共に総合診療専門医の育成にも注力する計画で、少子高齢化が進む千葉県南部で同規模の病院を運営する当院の取り組みを視察するため来訪されました。
施設見学では、高度急性期医療を支える上で欠かすことのできない手術室や集中治療室(ICU)などを見学。その後のディスカッションでは、地域の医療機関との役割分担や連携、医師等スタッフの確保・育成、総合診療医の育成など、限られた時間の中で意見交換が行われました。特に高齢化で併存疾患をもった患者が増えるなかで、専門医と伴走しながら、退院まで幅広い視野から患者さまに最適なケアを実践する「ホスピタリスト」の活動に高い関心が寄せられました。
湯﨑知事は視察後、「目から鱗のお話がいろいろ伺えてよかった」と、当初の目的を果たし満足された様子で当院を後にしました。

