人間ドック マンモグラフィ
1.その検査をして何がわかるのか
乳房は柔らかい組織であるため専用のX線撮影装置を使用し、特に石灰化(カルシウム)などの検出に優れています。しこりとして触ることが出来ない小さな病変も発見することが出来る撮影であり、圧迫して撮影することにより乳房の病気が疑われる50μm程度の微細石灰化やしこりの状態・広がりを評価できます。
2.検査を受ける上での注意点
上半身は下着も外していただいた状態で検査を行い、髪も束ねていただきます。この装置は、柔らかい部分を写し出すため髪も画像に写ってしまうからです。また、やわらかい組織を写真にとるために、乳房を圧迫しながら撮影を行います。そのため、痛みが伴います。しかし、圧迫撮影することにより乳房の厚みが薄くなり、診断情報の高い写真が得られます。さらに、乳房を薄く広げて撮影することで被ばく線量も軽減されます。
検査時間は5~10分程度です。
- 乳房を圧迫して撮影するため、心臓ペースメーカー装着の方〔ペースメーカーを圧迫しないため〕、乳房豊胸手術をしている方〔乳房を圧迫して豊胸パックに影響がでないようにするため〕、乳房再建手術をしている方、脳室-腹腔内シャント(水頭症手術の経験)がある方は検査ができない場合がありますので、医師または担当技師にご相談ください。また、妊娠中または妊娠の可能性がある方も医師または担当技師にご相談ください。