診療科・部門紹介 救命救急科

診療内容

(1)救急医療
2003年から有床型ER方式を採用しています。つまり、救急外来を受診される独歩で来院される軽症患者さまから救急車やドクターヘリで搬送される重症患者さままで、救急外来を受診される全ての救急患者さまの救急診療に対応しています。同時に救命救急科独自の病棟を持ち、救命救急科が得意とする外傷、中毒、熱傷、その他の外因性疾患(溺水、窒息、熱中症、偶発性低体温など)などに加えて、重症急性膵炎、肺血栓塞栓症、重症敗血症、肺血性ショックなどの患者さまを入院させて継続診療を行っています。

(2)集中治療
呼吸不全、循環不全、重症敗血症など、集中治療室で患者さまの管理を行わなければならない患者さまは関連科の協力を得ながら集中治療を行う。患者さまの全身状態が安定し、一般病棟で管理できるようになるならば、患者さまを当該科に転科することもあります。

(3)災害医療
千葉県のみならず県外における大災害時に当科を中心に当院のDMAT(Disaster Medicine Assistance Team、災害医療派遣チーム)が2隊、有資格者10名がいつでも被災害地に派遣できるよう訓練を重ねています。


 

亀田メディカルセンター|亀田総合病院 救命救急センター では、医師向けにイベント、学術、臨床研修教育などの情報発信に加え、救急の現場で働く多職種の職員の日常の一コマなども発信しています。

■救命救急科 FaceBook■
 
 

診療関連トピックス

対象疾患

(1)外傷
刺創、銃創はまれであり、殆どが交通事故あるいは転落などの鈍的外傷である。シートベルトの装着が義務付けられてから、鎖骨骨折、胸骨骨折(心筋挫傷を伴うこともあり)、腸管損傷、腸管膜損傷(多くは出血性ショック)が増加している。腹部外傷において、頻度の高い、肝損傷、脾損傷、腎損傷の80%は保存的に治療出来るようになっていきている。

(2)熱傷
熱傷面積が20%以上では数回の手術が必要である。閉鎖環境における火傷では、気道熱傷、一酸化炭素中毒を伴うため、気管挿間下、呼吸器管理が必要となる。

(3)中毒
向精神薬、睡眠剤、解熱鎮痛剤(アスピリン、アセトアミノフェン)、テオフェリン、有機リン、パラコート(ジクワット)、青酸化合物、酸、塩基製剤などによる中毒が多い。致死量を超えて服用したときには、集中治療室において血液浄化法などの治療が必要となる。

(4)その他の外因疾患
溺水、熱中症(熱射病、熱疲労、熱けいれん、熱失神)、偶発性低体温(重度:28℃以下、中程度:28〜32℃、軽度:32℃)に分類、刺咬症(まむし咬傷、蜂咬傷によるアナフィラキシーショック)縊死、窒息など。

(5)内科的救急疾患
重症敗血症(敗血症性ショック)、重症急性膵炎、深部静脈血栓症、誤嚥性肺炎など。

(6)重症感染症
破傷風、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、ガス壊疽など

診療実績

外来延べ患者数 19,528名
入院延べ患者数  2,512名
(2022年度実績)

救急受診数 22,260人(昨年度:21,236人)
救急車搬送  4,430件(昨年度:3,939件)
ドクターヘリおよびその他のヘリ搬送75件(昨年度:78件)
(2022年度実績)
症例区分 2021年度 2022年度
心停止 75 101
ショック 48
内因性救急患者 14,599 16,645
外因性救急患者 5,500 5,615
小児および特殊救急 2,238 3,521
救急車(ドクターカー、ヘリ含む) 3,644 4,505
救急入院患者 5,152 5,711
重症救急患者 2,240 2,029
(2022年度実績)

スタッフ紹介

診療科・部門紹介 へ戻る
ページトップに戻る