診療科・部門紹介 呼吸器外科

診療内容

肺癌治療を中心として、気胸、縦隔腫瘍、膿胸など各種疾患の治療を手がけており、安全な苦痛の少ない治療を心がけております。
肺癌、気胸、縦隔腫瘍、膿胸などは積極的に胸腔鏡下手術を行うことにより術後の疼痛を抑制し、早期退院を可能としています。
小さな肺癌(2cm以下)には区域切除(通常の肺葉切除に比べ1/3以下の肺のみを切除する手術)を行い、肺機能の温存と高い治癒率の双方を目指します。
局所で進行した肺癌に対しては化学療法、放射線療法を手術前に行うことにより、腫瘍を縮小させ、可能な限り完全切除をします。

また亀田総合病院呼吸器外科の特徴の一つとして、さらに小さな2cm以下の肺癌あるいは転移性肺癌に対しては局所麻酔で針を腫瘍に刺して腫瘍を凍らせて腫瘍を死滅させる凍結治療という治療法を行うことができます。痛みは少なく肺機能を低下させないので、手術に比べて著しく侵襲度の低い治療法で、手術以外の貴重な治療の選択肢となり得る方法です。

その他、気道狭窄に対するステント挿入、難治性胸水に対するシャント術など患者さまの苦痛を除く為の手法も多く手元に置き、積極的な緩和治療の一部として有効に活用しています。
 

診療関連トピックス

対象疾患

肺癌、炎症性肺腫瘍、横隔膜腫瘍、気胸、転移性肺腫瘍、気道異物、気道狭窄解除、縦隔腫瘍、結核腫、真菌症、胸腔鏡下心嚢切開ドレナージ、胸膜腫瘍、縦隔リンパ節生検、膿胸、手掌多汗症など

診療実績

外来延べ患者数 3,350名
入院延べ患者数 2,233名
(2022年度実績)
 
疾患別症例数 
  入院患者数
気管支及び肺の悪性新生物 114
胸腺の悪性新生物 2
心臓,縦隔及び胸膜の悪性新生物 1
中皮腫 1
呼吸器及び消化器の続発性悪性新生物 15
中耳及び呼吸器系の上皮内癌 2
中耳及び呼吸器系の良性新生物 2
その他及び部位不明の胸腔内臓器の良性新生物 5
中耳,呼吸器及び胸腔内臓器の性状不詳又は不明の新生物 8
その他の間質性肺疾患 4
膿胸(症) 1
気胸 17
その他の胸膜病態 1
その他の呼吸器障害 6
その他 10
合計 189
(2022年度実績)
 

 

呼吸器外科手術件数(2022年*)
 
術式   2020年度(内 内視鏡下) 2021年度(内 内視鏡下) 2022年(内 内視鏡下)
1 肺悪性腫瘍手術 肺部分切除術 39(39) 37(33) 35(31)
2 肺区域切除術 26(26) 18(16) 28(27)
3 肺葉切除術 67(62) 80(71) 59(50)
4 ロボット支援下肺葉切除 6(6)
          (気管支形成を伴うもの)   2(0) 2(0) 1(0)
          (多臓器合併切除を伴うもの)   2(0) 1(0) 2(0)
5 気胸手術   18(18) 26(26) 18(17)
6 膿胸手術   3(3) 3(3) 6(6)
7 血胸手術   2(2) 1(1) 3(1)
8 胸腺摘出術   6(5) 4(4) 3(3)
9 縦隔腫瘍術_ロボット支援下   2(2)
10 その他の縦隔腫瘍手術   3(3) 11(10) 7(5)
11 胸壁切除術/胸郭成形術   6(0) 4(1) 1(0)
12 気管支鏡下手術   14 5 5(0)
13 肺/胸膜生検   4(4) 5(4) 6(6)
14 縦隔炎手術   1(1)
15 肺嚢胞切除術   1(1)
16 その他   2(2) 1 2(2)
  合計   190(164) 200(171) 184(155)
*2022年 = 2022年01月~2022年12月

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