診療科・部門紹介 直腸肛門外来

診療内容

おつうじの出口である直腸と肛門の疾患に特化した、全国でも珍しい専門外来を開設致しました。
ありふれた病気である、「便秘」や「痔」はもちろんのこと、「便失禁」や「直腸脱」などの疾患に対して、専門的な見地から診断・治療を行っています。


なぜ、これらの病気に専門外来が必要かというと、

1.手術でよくなるものとそうでないものがあるため、外科医の良識に則って、患者様へ治療を提示することが求められます。
2.排便に関しては、未だ解明されていない生理機能や病態がたくさんあり、常に更新される最新の知識を備えておかなければなりません。
3.おしりの悩みで受診するというのは躊躇されがちでしょうが、女性医師による外来を設けるなど、気軽に相談できる態勢も整えました。
4.慌ただしい現代においては、トイレ習慣がままならず、排便障害を持つお子様も増えてきています。
5.骨盤内の問題に対して、婦人科や泌尿器科と密に連携を図ることで、患者様にとっても、大きな負担軽減になるはずです。わたくしたちはウロギネ科と連携しています。
6.脊髄損傷やパーキンソン病などの神経疾患では、排便障害を合併する頻度が高いにもかかわらず、専門外来はほとんどないのが現状です。
7.介護の現場においても、排便の悩みはありふれたものであり、ご本人、ご家族、介護者の負担を軽減する意味でも、積極的に介入したいと思っています。

以上のような観点から、専門性を活かし、悩みを抱えていらっしゃる方たちのお役に立つことが、わたくしたちの使命と考えています。
※もちろん、手術内容は世界トップレベルを目指しており、肛内の機能を重視した腹腔鏡手術を200例以上行っています。
(更新日:2017.10.13)
※2014年4月より便失禁に対する新たな治療法である「仙骨神経刺激療法(SNM)」を全国に先駆けて導入、保険適応での治療が可能になりました。
 

産後の「尿もれ」「便もれ」「子宮などの下垂感」の診察をしています
肛門疾患と産後の骨盤トラブルが専門の肛門外科医と、産後の骨盤ケアを専門とする助産師・理学療法士で担当しています。詳しくはこちら(PDF)


亀田ニュース連載(全12回):知ってスッキリ!おしりの悩み

直腸肛門疾患の専攻を目指す医療者の方へ→直腸肛門外来ブログ
 
 

診療関連トピックス

対象疾患

・便秘、下痢、便失禁と言った排便の問題
・痔などの肛門の悩み、直腸脱
・過敏性腸症候群、直腸肛門機能障害
・神経障害(脊髄損傷、二分脊椎、パーキンソン病など)による排便障害
・リハビリテーション、介護、在宅における排便障害
・術後,放射線治療後の排便障害

診療実績

症例 2013年 2014年 2015年
痔核 130例 100例 114例
裂肛 12例 9例 8例
痔瘻 37例 25例 42例
肛門ポリープ 11例 13例 12例
直腸脱 30例 39例 35例
(うち腹腔鏡下) 26例 35例 31例
直腸瘤 11例 1例 11例
その他

35例

20例 14例
合計 266例 207例 236例

担当医表

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スタッフ紹介

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