お知らせ ユマニチュード講演会を開催しました

超高齢社会を背景に、急性期医療の現場でも患者の尊厳保持と安全確保の間で、どこまで入院患者の身体拘束を低減できるのか、さまざまな取り組みが模索されています。
そこで7月5日(水)、認知症のケアで注目される「ユマニチュード®」の技法を学ぼうと講演会(主催:身体拘束予防委員会、事務局:がん拠点病院推進センター)が開催され、医師や看護師、セラピストなど約90名が参加。考案者のイヴ・ジネスト先生(ジネスト-マレスコッティ研究所所長)の話しに耳を傾けました。
フランス語で「人間らしさ」を意味する「ユマニチュード(Humanitude)」は、人としての尊厳を大切にしながら接することでコミュニケーションを改善。一時的な意識レベルの低下や注意力の散漫などが起きる「せん妄」の発症を抑え、認知症の人でも穏やかに過ごせるようになると、急性期の医療現場でも身体拘束の低減に向けた取り組みの一環として、ユマニチュードのケア技法を取り入れる施設が出てきています。
ジネスト先生は、「ケアを通して“あなたは大切で必要な存在である”というメッセージを相手に伝えることが重要だ」と、参加者らに熱く訴えかけました。

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