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今春の関東ではスギ・ヒノキ花粉の飛散量が例年以上に多くなるとの見込みです。本格的に花粉が飛びはじめる前に、耳鼻咽喉科部長の明石健医師に花粉症の対策や治療について聞いてみました。
【日常生活でできるセルフケアの基本】
- マスクや眼鏡を着用する。
- 外出時は花粉が付着しにくい表面がつるつるした素材のコートやジャケットを着用する。
- 帰宅時、玄関先で衣服や髪をよく払う。
- 洗濯物の外干しを避ける。
- 鼻うがいをする。
「花粉症の最大の予防は、花粉を浴びないこと」
【つらい症状を抑える治療法】
耳鼻咽喉科では、患者さまの症状やニーズに応じて花粉症の治療を提供しています。
- 薬物療法(飲み薬や点鼻薬、点眼薬など)
- 手術療法(日帰りのレーザー手術、数日間入院が必要な後鼻神経切断術など)
- 分子標的薬(重症度が高い場合に用いられます。投与には複数の条件を満たす必要があり、自己負担額も少し高い薬です。詳しくは耳鼻咽喉科でおたずねください。
【早めの治療はコロナ対策にも】
花粉症は、症状が出る前の受診が効果的だとされています。特に毎年症状の出る方は、早めの受診をお勧めします。
花粉症の治療は新型コロナウイルスの感染対策としても大切です。鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの症状は、新型コロナウイルス感染症でも出ることがあり、花粉症の症状があると、ご自身がウイルスに感染しているかわかりにくくなってしまいます。
くしゃみ1回で発生する飛沫の量は咳の10倍以上といわれており、ウイルスに感染していた場合、周囲に感染を拡げてしまう危険があります。また、ウイルスがついた手で目や鼻をこすり、粘膜から感染するリスクもあります。これらのリスクを下げるためにも、早めに花粉症の治療を行いましょう。
お願い
予約センター(04-7099-1111)で症状を伺ったうえで、発熱外来をご案内する場合があります。あらかじめご了承ください。
予約センター(04-7099-1111)で症状を伺ったうえで、発熱外来をご案内する場合があります。あらかじめご了承ください。