医療関係者の方へ PET検査のご案内

F-18 FDGポジトロン断層撮影(PET)検査は、従来の画像検査が「腫瘍の形態を見る」のとは根本的に異なり、核医学を用いて「腫瘍の機能を見る」機能画像診断です。がん治療前の病巣の広がりの診断、病期診断、治療後の再発発見に絶大なる威力を持ちます。これはがんが正常組織に比べてブドウ糖を多量に摂取する特性を利用し、その部位を3次元データ収集によりその局在を正確に診断し、がん細胞の有無や位置、進行具合を診断することができるためです。

しかし、すべての腫瘍でブドウ糖代謝が高いわけではなく、炎症でも代謝は亢進します。機能画像であるPETと形態画像であるCTを組み合わせることによって、それぞれの弱点を補い合い、がんで亡くなる方を一人でも減らし、がん患者さまの的確な治療方針決定のための診断情報の提供並びに再発を心配されるがん患者さまのケアを目指したいと考えております。PET-CT検査の有用性をご理解頂き、各医療機関様との地域連携を押し進めて参りたいと存じます。よろしくご協力のほどお願い申し上げます。

ポジトロン断層装置(PET)検査をご依頼頂く先生方へ

検査ご依頼について、下記内容についてご留意下さる様お願いします。

  1. 検査は全て予約制となっております。検査予約またはお問合せは、電話にてPET-CTセンターへお願いいたします。保険適用についての検査・疾患については担当者もしくはセンター長が対応させていただきます。
  2. 予約が完了しましたら、当院所定の診断情報提供書(PET検査依頼書)ご記入の上、診断には今までに行われたCT やMRIなどの画像(フィルム)が必要となりますので、診療情報提供書を紹介状として又、フィルム等を当日患者さまがご持参され来院されるようご案内お願いいたします。
  3. PET検査費用は、保険適用外で99,000円(税込)となります。
    保険適用疾患は別紙のとおりで、8,625点となっております。
    PET検査は高額ですが、ガリウムシンチや心筋シンチなどの核医学検査とほぼ同額で、日本が世界でもっとも安くなっております。
  4. PET検査の保険適用は千葉県では厳しく限定されており、疾患や目的によっては自費として検査費用を患者さまにご負担して頂く場合がありますので、ご理解、ご説明をよろしくお願いいたします。
  5. PETで使用する18F-FDGには副作用はありませんが、少量の放射線被ばくがありますので、妊娠されている方は原則的には検査すべきではないと思われます。
  6. 原則的に、糖尿病で空腹時血糖値が200mg/dl以上の方の検査はできません。 またインスリン注射、糖尿病の薬を服用している方は検査終了まで止めて下さる様ご案内をお願いいたします。
  7. 【お飲物】当日のみ制限があります。ただし、糖分含まないお飲物(水・お茶・白湯)はご自由にお取りいただけます。
    【検査時間が午前の場合】検査当日の朝食はお召し上がらないでください。検査前日の夕食は普通通りお召し上がり下さい。
    【検査時間が午後の場合】検査当日のお食事は検査時間の5時間前までに軽く(通常の半分程度)済ませてください。
    昼食は召し上がらないでください。
  8. 通常の撮影は頭部から骨盤までです。特に撮影部位の指示(下肢等)がありましたら、依頼書に明記お願いいたします。
  9. 保険適用、検査内容についてご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問合せ下さる様お願いいたします。

PET-CTセンター お問い合わせ先

主治医の先生からPET-CTセンターへ電話頂き予約をしていただきます。
(患者さま名、電話番号、生年月日、医療機関名・担当医、希望日)

お電話でのお問い合わせ
04-7099-2310
※ 8:00~17:00(日曜・祝日除く)
FAXでのお問い合わせ
04-7099-1252
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