人間ドックの方 肺CT検査について

肺がんは、日本のがんによる死亡のなかで最も多い疾患です。よって、その早期発見は重要であり、この肺CTは肺がんを早期発見するための検査となります。CTとは断層画像で診断できる詳しいレントゲン検査であり、通常の胸部X線検査よりも数段高い発見精度があります。人間ドックの基本検査に胸部X線検査が含まれておりますが、残念なことにX線検査だけでは早期の肺がん発見は困難であると言わざるを得ないため、この検査を追加する有用性は高いと考えられます。

喫煙者もしくは過去喫煙者の方へ

肺がんのかかりやすさに大きく影響するものに喫煙があります。喫煙本数が多い方もしくは現在は喫煙がなくても過去に多かった方は、特に肺CTを組み入れるべきだと考えられます。この場合の喫煙本数判断基準は、1日の喫煙本数×喫煙年数が600以上を目安とします(過去の量も含めます)。例えば1日20本、30年の喫煙歴があれば20×30=600で基準以上となり、この基準以上かつ50歳以上の方が特に毎年の肺CTが推奨される対象者となります。
以上が現状本邦で公表されている推奨になりますが、さらに2021年に発表された世界でも権威がある米国予防医学専門委員会の発表において、50歳以上で1日の喫煙本数×喫煙年数が400以上の方でも毎年の肺CTが推奨されました。よってこれに該当する方も毎年の肺CTが推奨されると考えられます。
もちろん、現在喫煙をしている方は健康を考えて禁煙をすることが大切です。

通常の胸部X線検査:皮膚や体内を含めて胸から背中までが全て重なって撮影され、1枚の画像となります。
よって、小さな病変を発見する事が難しいと言えます。
肺CT検査:体の中を断層したような画像で診断が可能です。
胸部X線検査よりも詳細に体内を観察する事ができ、肺がんの発見精度が数段高くなります。
  • 検査の特性上、肺野以外の腫瘍は発見しにくいことがあります。

亀田クリニックの他、亀田総合病院附属幕張クリニック(千葉市美浜区)、亀田京橋クリニック(東京都中央区)でもそれぞれの特性を生かしたコースをご用意しております。お住まいやお勤め先などのロケーションに応じて、お近くの亀田グループの人間ドック施設をお選びください。

  • 各施設ごとに検査内容や流れが異なる為、詳細については各施設に直接お問合わせください。なお本ページに記載した内容は鴨川亀田クリニックのものです。
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