「不妊症」の定義(ASRM PAGES 2023)

アメリカ生殖医学会が2023年12月に発表した不妊症の新定義について解説します。2020年にinfertility(不妊症)、反復流産(recurrent pregnancy loss)の定義に対して、committee opinionが出ていますが、こちらからのアップデートになります。

Practice Committee of the ASRM
doi: 10.1016/S0015-0282(23)01971-4

以下のいずれかを満たす場合を「不妊症」と位置付けます。この定義は、個々の治療を遅らせたり・拒否したりする目的で使用しないこと。

  1. 妊娠が成立しない場合
    患者の医学的、性的、生殖関連処置既往、年齢、身体所見、診断検査、またはこれらの要因の組み合わせなどから
  2. 自身/パートナーの妊娠を成立させるために医学的介入が必要な場合
    提供卵子・精子・胚も含む
  3. 不妊検査を推奨する場合
    避妊なしの性交渉が定期的にあり、生殖機能と双方とも異常がないけれど
    妊娠しない期間が、女性35歳未満なら12ヶ月、35歳以上なら6ヶ月経っている場合

≪私見≫

不妊症はdisease、condition、statusのいずれかだとしたのがわかりやすい表現ですね。また定義を根拠に治療の延期・拒否されるべきではないというのが個々を尊重した表現となっています。

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不妊症とは
https://medical.kameda.com/ivf/patient/treatment/infertility/index.html
不妊症・反復流産の定義(ASRM 専門家委員会2020年の改定)
https://medical.kameda.com/ivf/blog/post_181.html

文責:川井清考(院長)

お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。

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