動画で見る先進医療技術(IMSI)

2022年4月より不妊治療が保険適用となってから1年が経過しようとしています。保険適用の中の先進医療技術の中でも培養士が直接関わっている技術を紹介致します。

今回紹介するのは先進医療Aと告示がされた技術の一つである「強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別法(いわゆる、IMSI法)」(厚生労働省のホームページの原文のまま)です。
この技術は簡単に言うと、顕微授精で卵子の中に入れる精子を一般的な倍率(低倍率)よりも高倍率で見て選ぶ技術になります。

倍率に特に決まりはなく、それぞれのクリニックの顕微鏡で最高倍率にして精子を見ます。因みに当クリニックの顕微鏡の最高倍率は1200倍になりますので1200倍で精子を見ます。

今回準備した動画は全部で60秒です。交互に400倍(低倍率)と1200倍(高倍率)で見た精子の動画が流れます。

動画の内訳は以下の通りです。
0-10秒:400倍で見た全体像
11-20秒:1200倍で見た全体像
20-30秒:400倍で見た1個の精子
30-40秒:1200倍で見た1個の精子
40-50秒:400倍で見たガラス針の中を泳いでいる1個の精子
50-60秒:1200倍で見たガラス針の中を泳いでいる1個の精子

次回は「ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術(いわゆる、PICSI法)」(厚生労働省のホームページの原文のまま)を動画で紹介致します。

文責:平岡謙一郎(培養室長)

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亀田IVFクリニック幕張