2021年1~3月の講演のご報告
培養室長の平岡です。2021年1~3月の間に3講演させて頂きましたのでご報告したいと思います。コロナウイルスの影響で全てWebでの講演でした。
・日本臨床エンブリオロジスト学会(オンデマンド配信2021/1/9-22)
「私のPiezo-ICSI最新版-セッティングと頭部注入の見直し-」というタイトルで講演致しました。こちらの発表では予め自分で音声を発表スライドに吹き込み、学会期間中、オンデマンド配信されました。20分の講演でしたが、音声を録音時「噛んでは録り直し」を幾度となく繰り返したので、スライドの準備に加えて、音声吹き込みだけで丸二日以上費やしました。
この講演では、当クリニックで行っている顕微授精技術の技術的な改善の取組みについて報告致しました。
・ロシア生殖医学会(Web講演2021/1/21)
「Intracytoplasmic sperm injection」という日本語訳をすると「顕微授精」というタイトルで講演致しました。こちらの講演は指定された時間にZOOMを通して直接喋りました。発表直前、ロクに英語の聞き取りが出来ないにも関わらず、現地スタッフとの英語での電話によるZOOMの接続・設定についてのやり取りをせざるを得ず、生きた心地がしませんでした。
この講演では、顕微授精において精子選びは大切ということを報告致しました。
・せとうちART研究会(Web講演2021/3/13)
「顕微授精後に受精させられなかった卵子から何を学ぶか?」というタイトルで講演致しました。こちらの発表もロシア生殖医学会と同様、指定された時間にZOOMを通して直接喋りました。通常ならば大いに緊張するところですが、ロシア生殖医学会で免疫が出来たことで、大過なく終えることが出来ました。
この講演では、顕微授精において受精率を上げるための工夫点について報告致しました。
本来ならば、東京、モスクワ、広島に出向いて講演を行う予定でしたが、全て千葉にいながらの講演でした。コロナ禍がきっかけとなって、日本国内のみならず世界がボーダーレスの時代に入ってきたと感じました。上記3つの学会・研究会に携われた方達に深く御礼を申し上げます。貴重な機会を与えて頂き、ありがとうございました。
引き続き、卵子に優しい顕微授精技術の開発に邁進したいと思います。
文責:平岡謙一郎(培養室長)
お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。