院長就任後2年目のメッセージ

院長の川井清考です。
2016年5月に開設した亀田IVFクリニック幕張は、現在5年目を迎えております。
私が、鴨川にあります亀田総合病院ARTセンターより亀田IVFクリニック幕張に異動したのが2018年11月になりますので、ちょうど丸2年が過ぎました。

その間、様々なことがありました。
昨年1年間は医療の標準化を図るために一度体制を縮小し、常勤医師は私1名での診療を行って参りました。今年は新型コロナウィルスの流行により、我々の日常だけでなく、新しい医療の体制構築と共に診療のあり方なども大きく様変わりました。
本年度は田島先生、高柳先生、名古先生という3名の常勤医師に仲間に加わっていただき心強い体制となり診療拡大を行なっております。

また、その中で妊娠・出産まで到達した方、不妊治療に区切りをつけた方など様々なご夫婦にお会いしてきました。力足らずだった部分は日々反省を行い、少しずつではありますが、変化を恐れず良い医療を提供できる体制構築し、当院で治療された一人でも多くの患者様に満足して頂けるように努めて参りました。

「自分自身や家族など大事な人が不妊に悩んだとき、相談したいと思う施設をめざそう」
これは我々が掲げているミッションステートメントです。
これを根幹として毎年、その年ごとにスローガンをきめています。
2018年「丁寧」→2019年「希望」→2020年「紡ぐ(つむぐ)」
今年度の「紡ぐ」には様々な想いがあります。新型コロナウィルスの流行で分断された人との繋がり、そして次の世代への期待、生まれてくる子供世代への責任、ひとそれぞれ大事なものが別々だと思いますが、関わりある色々な人を受け止められる寛容なクリニックに成長させていきたいという思いが強くなってきています。

現在、月単位の初診の患者様は100名を超え、妊娠して卒業される患者様もコンスタントに50名を超えるようになってきました。
患者様数が増えたからと言ってベルトコンベア式の医療にならないように、患者様お一人おひとりに応じた個別化医療と根拠にもとづいた医療の両立を目指していきたいと思います。
当院では、品質管理担当部署を設けて専任で成績の管理を行っております。
時間はかかりましたが、問診から卒業まで追跡できるようなシステム構築を行い、下記のような管理体制で日々振り返りをおこなっております。当院の成績を、ブログを通して1週間の間、公表していきたいと思いますので皆さんの治療の参考にしていただければ幸いです。

文責:川井(院長)

お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。

亀田IVFクリニック幕張