以前のブログ記事「媒精」で精子が自分の力で卵子の中に入る様子をイラストで紹介しました。今回は動画を使って説明します。

まずは卵子に精子を振りかける様子をご覧ください。

卵子が2個あります。再生し始めて直ぐ、白い塊に見えます。ここに8万個の運動精子を培養皿の内側全体に行き渡るように管から吐き出します。丸いプールの水中に小魚を放流するイメージです。

次に、精子を振りかけて、しばらくしてから少し拡大した動画をご覧ください。始めの間は精子にピントを合わせています。そして徐々に卵子本体にピントが合っていきます。卵子の回りを取り囲んでいる粒々の細胞に向かって精子が入り込んでいくところが見えます。障害物競走にあるネットを潜り抜けるようなイメージです。

媒精では、精子が粒々の細胞を溶かしてから卵子に向かって、卵子の回りを取り囲んでいるゼリー状の殻も突き破って卵子の中に入るのですが、ここの工程を動画に収めるのは極めて難しいので、申し訳ありませんが、アニメーションで御容赦ください。

最後はアニメーションになってしまいましたが、卵子に精子を振りかける媒精の工程をより詳しくイメージして頂ければと思います。

文責：平岡謙一郎（培養室長）

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亀田IVFクリニック幕張