動画で見る顕微授精の流れ⑤卵子への精子注入_透明帯開孔
今回は新しい試みとして動画で一つの技術の一連の流れを動画で紹介しています。
今回紹介したい技術は卵子の中に精子を一つ入れて受精を促す顕微授精です。
顕微授精の一連の流れは以下の通りです。
① 卵子を探して培養液で洗浄
② 卵子の回りを取り囲んでいる卵丘細胞を取り外して成熟判定
③ 精子の探索と不動化
④ 卵子の紡錘糸観察
⑤ 卵子への精子注入
⑥ 受精確認
今回は、
⑤ 卵子への精子注入
になります。卵子へ精子を入れる前に、先ず、卵子の回りを取り囲んでいるゼリー状の殻である透明帯に穴を空けて、次いで、卵子本体表面に小さな穴を空ける必要があります。
今回は卵子の回りを取り囲んでいるゼリー状の殻である透明帯に穴を空ける様子を動画で紹介します。動画は1分20秒です。2個の卵子の透明帯に穴を空ける様子が流れます。透明帯の表面にガラス針を軽く当てます。ガラス針の先端が鋭利な刃物になるような力を発生させます。そして、ガラス針に接している透明帯を徐々に円柱状にくり抜きます。
次回は卵子本体表面に小さな穴を空ける様子を動画で紹介します。
文責:平岡謙一郎(培養室長)
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