人工授精の振り返り(2020年5月現在)
人工授精に関するブログを約2週間書いて参りましたが、お付き合いいただきありがとうございました。今回我々の施設のデータや過去の様々な論文から感じたことは、双子を避けるため単一卵胞排卵を心がけた人工授精の妊娠率の理想は10%を目指すというところです。当院の成績を振り返りデータに基づき治療を行い、患者さまと共に不妊治療に向き合うことで妊娠率を1%でも高く、一人でも多くの患者さまに卒業していだければと思っています。現在までの当院の実績です。来年度はもっと良い形で報告できるようスタッフ一同頑張ります。
人工授精妊娠率 | (2016年度以降) | 7-9%/周期 |
多胎率 | (2016年度-2019年度) | 1.2% |
人工授精妊娠の平均女性年齢 | (2016年度-2019年度) | 約35.4歳 |
人工授精で妊娠した女性の最高年齢 | (2016年度-2019年度) | 43歳 |
人工授精で妊娠し分娩された女性の最高年齢 | (2016年度-2019年度) | 42歳 |
人工授精で妊娠し分娩された女性の最大回数 | (2016年度-2019年度) | 19回 |
人工授精で妊娠した調整前精液の最低総運動精子数 | (2010年) | 196万匹 |
人工授精を導入し妊娠分娩にいたる累積割合 | (2016年度-2019年度) | 18%前後 |
当院のホームページにも人工授精に関するコンテンツとQ&Aを近日中に更新予定です。
文責:川井(院長)
お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。