見学に伺いました(田園都市レディースクリニック)
神奈川県横浜市にある田園都市レディースクリニックへお邪魔させて頂きました。こちらは不妊治療専門クリニックとして2000年に横浜市の青葉台に開院され、以後、不妊治療により25,000名の方達を妊娠に導いた実績があります。2015年には二子玉川に分院を設立、そして、今年の5月にあざみ野に拡張移転されました。あざみ野の新施設の本院、青葉台の青葉台分院、二子玉川の二子玉川分院の3施設で連携しており、年間約3,000件の採卵をされています。患者さんお一人、お一人の状態に合わせて、体の負担が出来るだけ少なく、かつ、妊娠成績が高い治療を心掛けられ、ご夫婦のご要望を出来るだけお伺いして治療に取り組まれており、我々の良いお手本にさせて頂いております。
今回、お邪魔させて頂いたのは今年の5月にあざみ野に新しく移転拡張されたあざみ野本院で2度目の訪問になります。1度目の訪問は4月の開院前の内覧会で、この時はまだ培養室が稼働していない状態だったので、稼働している様子を拝見するのが本当に楽しみでした。培養室の中の機材はこれでもかという位、色々な事・可能性が考え尽くされており、ため息が漏れ出てしまう程、絶妙な配置がなされていました。今まで見たことが無かった機材もあり、今後、当クリニックでも導入したいものが何点かありました。培養室見学中は培養室長の有地あかねさんにずっと質問攻めをしてしまい、大変御迷惑をお掛けしました。
培養室の見学の後は、あざみ野本院 別館セミナールームに移動して、当クリニックの体外受精業務において生じた疑問についての動画・写真・スライドをお持ちして、培養室スタッフの方々に直接見て頂き、色々とアドバイスをして頂きました。体外受精は簡単に言うと、「卵子を体外に取り出して、受精させて、培養して最終的に患者さんのお腹に戻す」ですが、この一つ一つの工程の中に、それぞれのクリニック独自の考え・経験則が盛り込まれた様々な手技が存在しており、経験年数が長く、また、経験されている採卵件数が多いスタッフの方達の御意見一つ一つが貴重、尚且つ、新鮮で多くの発見が得られました。
このような貴重な機会を与えて頂いた田園都市レディースクリニック理事長/あざみ野本院 院長の河村寿宏先生に深く御礼を申し上げます。
文責:平岡(培養室長)
お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。