タイミング・人工授精＝「一般不妊」として「体外受精」との成績比較をしてみたいと思います。今回の「一般不妊」の回数はタイミングでも人工授精でも、どちらかを実施した回数の積算としています。また、「体外受精」の回数は受精卵を移植した回数（採卵回数は除く）としています。累積卒業割合は流産症例を除いて（つまり分娩に至る症例）計算しています。同年齢での流産率が一般不妊でも体外受精でも同程度と考えた場合、一般不妊で救われない患者様が体外受精で妊娠に到達できる可能性を示唆している結果だと思います。
適切なステップアップのタイミングは本当に難しいですが、3周期くらいごとに見直しをしていくことが必要と強く感じています。

以下のブログも参考になさってください。
原因不明不妊に対するアメリカ生殖医学会の治療ガイドライン（2020年5月7日）
３５歳以上の女性が自然妊娠する確率は？その1（論文紹介）（2020年8月12日）
３５歳以上の女性が自然妊娠する確率は？その2（論文紹介）（2020年8月13日）
タイミング・人工授精で出産に至る確率：その1（2016年-2020年:亀田IVFクリニック幕張）（2021年1月27日）
タイミング・人工授精で出産に至る確率：その2（2016年-2020年:亀田IVFクリニック幕張）（2021年2月3日）

文責：川井清考（院長）

お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。

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