胚移植成績:年齢別(開院より2019年現在まで)

私たちのクリニックでは新鮮胚移植も行っていますが、結果として凍結融解胚盤胞の単一胚移植を行うことが多くなっています。ここに記載する成績は日本産婦人科学会の提供するデータと統一し、凍結有効胚(妊娠率がある程度担保できると判断し凍結した初期分割期胚と胚盤胞期胚を合わせたもの)の臨床成績としています。ここで記載する化学流産は当院で決めた血中HCG値以上であるもの、臨床妊娠率とは経腟超音波で胎嚢(GS)が確認できたもの、妊娠継続率は当院を10週以降に妊娠継続し卒業したものをさします。

当院全体では胚移植あたり臨床妊娠率が40.4%、妊娠継続率が30.5%となっています。ざっくり年齢別に分けて記載しますが、34歳以下、35-39歳、40歳以上で成績別にはこのような成績になります。一旦流産すると治療が3-5ヶ月止まりますので、体外受精を始めるなら適応を満たすなら適切な時期に始めることが大事だということがわかります。

文責:川井(医師)

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お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。