ご来院の方へ 卵管

子宮から卵巣に伸び、受精卵を子宮へ運ぶ通路

子宮から伸びる長さ約10-12㎝、内径約1㎜ の通路です。卵管内で卵子・精子が受精できる時間は、卵子は排卵から約24時間、精子は射精から約72時間程度と言われています。先端にある手を広げたような形の卵管采が排卵した卵子をキャッチし、内径が広い卵管膨大部で卵子と精子が受精し、受精卵をつくります。その後、受精卵は、卵管から発育に必要な物質をもらいながら育ち、卵管内部を覆う繊毛がなびく線毛運動、卵管自体が弛緩する蠕動運動の力を借りて子宮へと運ばれます。あまり馴染みのない器官ですが、妊娠のために重要な役割を果たし、不妊の原因が最も多い器官と言われています。

卵管の各部位と役割

役割1 : 排卵した卵子をキャッチする ラッパのように開いた形をした卵管采は、排卵が近づくと卵巣に近づいていき、卵子をキャッチします。
役割2 : 精子を卵管膨大部へ運ぶ 精子を内径1~3mm程の卵管間質部と卵管峡部を経て、卵管膨大部へと運びます。卵管の表面から様々な物質を分泌し、精子を良い状態に保つ働きをします。
役割3 : 卵子と精子の受精を助ける 排卵された卵子は、内側が絨毛で覆われている内径約1cmの卵管膨大部で精子の到着を待ちます。精子が卵管膨大部に到着し、卵子の中に入ることで受精が成立します。
役割4 : 受精卵を育てながら子宮へ運ぶ 卵管の表面にある繊毛の運動によって受精卵を卵管膨大部から子宮へと運んでいきます。同時に卵管の表面から受精卵を育てる物質を分泌し、受精卵の成長を助けます。
妊娠のしくみ へ戻る

よくアクセスされるページ

ページトップに戻る